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アメリカのギター誌「PREMIER Guitar」 2010年4月号より抜粋
RS GUITARWORKS

TEEVEE CUSTOM

もう一度よく見てごらん-錯覚じゃないから。そう、Vシェイプボディーに60年代前半のクラシックなTelecaster Custom装備とのペアで風格を見せつける。もしTed McCarty と Leo Fenderの両氏が秘密で一緒に作っていたら結果的にこうなっていたのか?それはちょっと違う。ピタリと名前が当てはまったこのTee Vee Custom。この統合を成功させたのはアメリカ、ケンタッキー州ウィンチェスターにあるRS Guitarworks のオーナー Roy Bowen と Scott Leedyが作り上げたのだ。

RS Guitarworksのルーツを辿ると1994年に遡る。Woodworker と MusicianであるLeedyがウィンチェスターへ引っ越した時に出会った男、Bowen。Bowenも同じくWoodworkerとMusicianであり、地元のFender リペアショップでリペアマンとして働いていた。二人はすぐ意気投合し両者ともヴィンテージギターへの熱い想いを持っていた。特にコンポーネント、部分部分を研究していたので結果的にこのようなスペシャルなギターが生まれた。二年後Bowen家の地下でショップを設置し、ここでリペア、ヴィンテージギターの修復、カスタムプロジェクトをスタートする。RSはそれから新たに場所を移し、フルサービスショップに。今では6名のスタッフを抱えリペアや修復、カスタムビルドなどを始めエイジドパーツやアップグレードキットなどを販売している。このTee Veeを見せつけられるとやはりRSはトップクラスでヴィンテージにインスパイアされたギターを作ると評価は高い。

A Touch of Vintage

このTee Vee を見た時あなたはヴィンテージギターだと思うだろう。フィニッシュ、ハードウェアのエイジング、全体的に見て素晴らしく作られている。このTee Veeの匂いも古い匂いがする。打コンや塗装のチッピング等で本当のヴィンテージライクでこの Played But Loved (Light Aging)はやり過ぎず、味がある。

ギターのフィニッシュは3種類のニトロセルロースラッカーで仕上がっており特にこのエイジド 3TSが好きだ。茶色がフェードする感じと赤の色合いが良く、バックのほうが鮮やかに色が出ている。これは楽器屋で一日中太陽に浴びているギターでは出ない色。黄色くクリーム色のバインディング、エイジド3 Ply Mint-Green Pickguardとニッケルハードウェアもヴィンテージのオーラを出している。

ウェイトも気持ち良く 7ポンド 1オンス (〜3.45kg)でこのTee Vee Customはテレキャスターカスタムに近い。センターシーム、ノンコンター、2 Piece Alder Bodyでボルトオン、1 Piece メープルネックに色の濃いローズウッド指板。スケールは25 1/2" で指板のRは10"。16 Fret目でボディーとジョイントされていてハイポジションを楽々弾ける。

ネックのシェイプは“63C"とRSは名付けている。このシェイプはBowenがインスパイアされた1964 ストラトキャスターのC シェイプにカーブ部分にテーパーがかけられており、1 Fretでは .835" (21.2mm)となっており12 Fret では .960" (24.38mm)と計る(他のカーブも対応している)。ネックの裏はサテンフィニッシュでエイジドされていてスムースなフィーリングを再現している。ヘッドはコンパクトなRS Guitarworks Tele-esqueでペグはエイジド処理されたTone-Pros Kluson-Style チューナー搭載。ナットは 1 5/8" Tusq を使用しており 6105 nickel silver のフレットで完成させている。指板のクレイドットも濃いローズの色にマッチしている。ヴィンテージスペックに従い、ロッドはシングルアクションでネックを外さない限りアクセスできない。不便な所ではあるかもしれないがこれがTee Vee のインスピレーションの真実だ。

このギターにはRS独自にセッティングされたカスタム ヴィンテージ ヴォイスド Lindey Fralin  RS 60 Staggard Single Coilsを搭載、Alnico 5 Bar Magnets 使用。ニッケルカバーされているネックピックアップはブリッジより出力が高い。ピックアップは 7k と 6.2k と計られている。

エレクトロニックスとハードウェア選びもヴィンテージに影響がある。ブリッジは RS stamped Glendale Bridgeを、サドルはcompensated aluminum saddle、ヴォリュームは280kΩ RS Superpot、トーンはCTS社製ポットで全てエイジド加工されている。クロスでカバーされているワイアーもギターのフィニッシュにマッチするよう染めている。

一つだけこのデザインを懸念して言えるのはTele Type コンパネの位置。Vシェイプに対してヴォリュームノブがブリッジより。弾いている時たまにあたってしまうのだけが気になる。

Care Translates to Tone

このTee Veeにハイレベルな職人技で作り上げた事により弾きやすさやサウンドのレンジが広くなった。このライトウェイトで鳴るギターはBlackface Fender Bandmaster と TomasZewicz 35112アンプに繋ぐ前から生音が凄かった。

アルダーボディとローズウッド指板のコンビネーションは抜群でFralinのピックアップでlower midrange がより出る。基本的に普通のTelecasterよりもっと筋肉があってブライト感が若干抑えられている感じだけどトラディショナルな snapやtwangは充分ある。ブリッジピックアップはブライト過ぎずトーンコントロールのレンジは結構幅広い。ブライトな Tom PettyライクなRockトーンからもっとダークなアグレッシブなサウンドも出た。

RS と Fralinは開発に時間をかけ出来上がったピックアップだ。ネックピックアップがもっと高出力だと気付いた時驚いて嬉しくなった。クリアなトーンに倍音が豊富でフィンガーピッキングには最適。ミドルポジションにすると本当ファンキーな質で音は太くキラキラしたサウンドだ。どのセッティングでもこのFralinピックアップに驚きを感じコンスタントにクリーンなサウンドとハイゲインで甘くバランスの取れたサウンドに仕上がっている。この Tee Vee Customはバラエティー豊なサウンドが得られ、どの音楽スタイルでも入れる様になっている。おなじみのTeleのように。

The Verdict

良質なコンポーネント使用と職人の高い技術で作り上げられたこのTee Vee Custom はトップノッチ プレイヤーズ ツールである。このTeleとVを融合させたデザインでエイジド処理されたギター、ユニークでステージでは本当に目立つ。ただそれ以上にTee Vee のがっつりしたトーンと弾きやすさが目立つ。このコンビネーションがTee Vee Custom をプロフェッショナル レベルへとしてくれる。

RS GUITAR WORKS 日本総発売元 (株)トーラスコ-ポレーション
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*Stratocaster, Telecaster, Jazz Bass, Precision BassはFender Musical Instrumentsの登録商標です。
*Les PaulはGibson U.S.A.の登録商標です。